人手不足なのに応募者が2割増えた? ファミマのニュースから考えた、ちょっと不思議な話
2026年10月14日(水)
🌱 日々の発見|ちょっと気になるニュース
人手不足なのに応募者が2割増えた?
最近、どこへ行っても耳にする言葉がある。
「人手不足」
コンビニも、飲食店も、運送業も、そして工場も。
どこも人が足りないらしい。
少子高齢化が進んでいる日本では、もう仕方がないことなのかもしれない。
僕もどこかで、そう思っていた。
ところが今日、ちょっと気になるニュースを見つけた。
ファミリーマートのアルバイト応募数が、前年より約20%も増えたというのだ。
えっ?
世の中は人手不足じゃなかったの?
ちょっと不思議な話だ。
■ ファミマは何を変えたのか?
2026年10月13日、ファミリーマートが発表した内容によると、9月のアルバイト応募数は前年同月比で約120%になったという。
つまり、応募数が約2割増えたことになる。
その背景には、いくつかの取り組みがあった。
- ユニフォームの刷新
- 髪色や服装などのルールの見直し
- Web面接や録画面接の導入
- 求人サイトの改善
- 応募者向けキャンペーンの実施
なるほど。
単に「アルバイト募集中!」と呼びかけるだけではなく、働く側のことを考えた取り組みをしていたわけだ。
もちろん、応募数が増えた理由が、これらの取り組みだけにあると断定することはできない。
それでも、僕はここに興味を持った。
■ 人がいないのか、それとも人が来ないのか?
ちょっと考えてみたい。
会社側はよく言う。
「最近の若い人は来ない」
「求人を出しても応募がない」
「人手不足だから仕方がない」
でも、本当にそれだけなのだろうか。
例えば、同じ給料の会社が2つあったとする。
片方は昔ながらの厳しいルールがあり、職場の雰囲気もよく分からない。
もう片方は、働き方に柔軟性があって、仕事内容や雰囲気も分かりやすい。
さて、どちらで働きたいだろう?
もちろん、人によって答えは違うと思う。
でも、少なくとも会社を選ぶ理由は給料だけではないはずだ。
ここで僕は、ひとつの仮説を立ててみた。
「人手不足の会社の中には、人がいないのではなく、働く場所として選ばれていない会社もあるのではないか?」
これは、なかなか面白い問題だと思う。
■ でも、もっと大切なことがある
今回のニュースで、もうひとつ考えたことがある。
それは、応募者が増えることと、人手不足が解決することは別だということ。
例えば100人が応募して、20人を採用したとする。
ところが、半年後には15人が辞めてしまった。
これでは、いくら応募者を集めても人手不足は解決しない。
特に、技術や経験が必要な仕事では深刻な問題になる。
新人が入っても、仕事を教える人がいない。
ベテランが退職してしまえば、長年培われてきた技術も失われてしまう。
これは、僕自身も仕事をする中で考えることがある問題だ。
人を採用することも大切。
でも、その人が育ち、長く働ける環境をつくることも、同じくらい大切なのではないだろうか。
■ 僕が考えた「人手不足の3つの壁」
今回のニュースをきっかけに、人手不足には3つの壁があるのではないかと考えた。
① 応募してもらえない壁
会社の魅力が伝わらなければ、そもそも応募してもらえない。
求人票に給料や休日だけ書いてあっても、実際の職場の雰囲気までは分からない。
「ここで働いてみたい」と思ってもらうことが、最初の一歩なのだと思う。
② 働き続けられない壁
せっかく採用しても、職場環境や待遇が合わなければ辞めてしまう。
残業が多すぎたり、休みが取りづらかったり、人間関係が悪かったり。
そうした問題を抱えたまま採用人数だけ増やしても、根本的な解決にはならないだろう。
③ 人を育てられない壁
仕事を教える仕組みがなければ、新人が一人前になる前にベテランがいなくなってしまう。
特に製造業では、経験を積まなければ分からないことがたくさんある。
機械の音、材料の状態、わずかな変化。
マニュアルだけでは伝えきれない技術もある。
だからこそ、若い人を採用するだけではなく、技術を引き継ぐための時間と環境が必要なのではないだろうか。
■ 会社が選ばれる時代になった?
昔は、会社が人を選ぶというイメージが強かった。
でも、今は少し違うのかもしれない。
働く人も会社を選んでいる。
もちろん、これは昔からあったことだ。
ただ、人手不足が進む中で、その傾向がより強くなっているように感じる。
働く人が少なくなるということは、企業にとって採用の競争が激しくなるということでもある。
そう考えると、給料や休日だけではなく、働きやすさや将来性も大きな判断材料になる。
会社が変わらなければ、人は集まらない。
そんな時代になりつつあるのかもしれない。
■ 今日の発見
今回のニュースを見て、僕が一番面白いと思ったのは、ファミリーマートが「働く人から選ばれること」を意識している点だった。
これからの時代、会社が人を選ぶだけではなく、働く人も会社を選ぶ。
そう考えると、人手不足という問題の見え方が少し変わってくる。
「人が足りない」と嘆く前に、「なぜ自分たちの会社が選ばれないのか」を考えてみる。
そんな視点が、これからの企業には必要なのかもしれない。
もっとも、今回分かったのは応募数が増えたということまで。
実際の採用数や定着率がどうなったのかは、今後も気になるところだ。
さて、あなたはどう思いますか?
給料が同じなら、働きやすさを重視しますか?
それとも、別の条件を重視しますか?
僕は今回、コンビニのアルバイト募集という身近なニュースから、会社の未来について考えてしまった。
何気ないニュースにも、いろいろな発見があるものですね。
■ 出典・参考資料
今回の記事は、以下の情報を参考にしています。
※この記事は公開情報を参考にした個人の考察です。応募数の増加と個別施策の因果関係、採用数や定着率への効果を断定するものではありません。